オーストラリアは、2022年2月より隔離なしで入国が可能となりました。今回は、オーストラリア入国条件の最新情報(2022年5月現在)をお伝えします。
目次
オーストラリア入国に必要な3つの準備

現在、ワクチン完全接種者で、入国可能なビザをもっていれば、世界どの国からも隔離なしでのオーストラリア入国が可能になっています。
オーストラリアへの入国にあたり、準備しておくべきものは次の3つです。
- ワクチン接種証明書
- デジタル渡航者申告Digital Passenger Declaration(DPD) の登録(出発72時間より前)
- 入国可能なビザ
なお、2022年4月中旬からオーストラリアへの入国について「出発前の新型コロナウィルス陰性証明書」が不要となりました。これまではオーストラリア入国72時間以内にPCR検査などで陰性証明書を取得する必要があり、出発前に慌てて検査を受けなきゃ、とドキドキしていた方も多かったと聞いています。これがなくなったことにより費用の面でもだいぶ楽になったのではないでしょうか。
次より、入国準備に必要なものについてさらに詳しくみていきましょう。
1. ワクチン接種証明書
証明書は、オーストラリアのワクチン接種要件を満たし、「FULLY VACCINATED(ワクチン接種完了済)」の渡航者であることを証明するものです。ワクチン接種証明書は英語で記載されている、または英語訳が添付されている必要があります。
オーストラリアの「完全ワクチン接種」とは、現時点では原則2回接種です。2回目の接種から7日以上経過してなければなりません。ワクチンの種類によっては1回のみの接種でよいものもありますので詳しくは以下URLよりご確認ください。
参考: ATAGI advice on the definition of fully vaccinated
子供やワクチンを受けられない人はどうなる?
12歳未満の子供はワクチン接種要件を満たします。12歳以上17歳までの方は、ワクチン接種完了済みの成人と一緒に渡航することで、ワクチン接種要件を満たします。
その他、医療上の理由でワクチン接種を受けられない場合は、それらを証明する書類等を提示することにより、ワクチン接種要件を満たすことになるようです。
詳しくはこちらをご確認ください。
参考: https://www.homeaffairs.gov.au/covid19/vaccination-testing#content-index-4
参考: https://www.homeaffairs.gov.au/covid-19/Documents/vaccination-and-testing/covid-19-vaccination-and-testing-Japanese.pdf
ただし、ワクチン未接種者は、航空会社によっては搭乗できない場合もありますので、事前に航空会社・旅行会社にも確認してください。オーストラリアの州によっても入州要件が異なりますので、ワクチン未接種者は、訪問を予定しているオーストラリア各州の義務・要件を詳しく確認することをおすすめします。
2. デジタル渡航者申告Digital Passenger Declaration(通称DPD)
今までの紙面での入国申請書に変わり、デジタル渡航申告 Digital Passenger Declaration(通称DPD)での申告が必要です。日本のMYSOSのようなものでしょうか。
スマホをお持ちの方は事前にアプリをインストールしておくことをおすすめします。申告はオンラインもしくはアプリで行います。
- フライト情報
- パスポート情報
- 過去14日間の渡航履歴
- ワクチン接種証明書
- オーストラリアでの滞在先と連絡先
- 最終目的地と隔離施設の情報(必要であれば)など
全て英語で手続きをしなければならず、難しいと感じる方もいるかもしれません。直前になって慌てないよう、余裕を持って申請手続きを進めましょう。
入国する方は、原則全員ご自身でこの申告書を提出する必要があるのでご注意ください。16歳以下のお子様のみ、親が代わりに提出することとなっています。
DPDは、フライトのチェックインまでに申請を完了する必要があります。航空会社係員にすぐに提示できるようアプリをいれておくと便利です。また、電波がないところでも提示できるように、紙面にコピーして用意しておくと安心ですね。
DPD登録サイトはこちら
>> https://dpd.homeaffairs.gov.au/
3. 入国可能なビザ
コロナ前と同じく観光ビザETAS・学生ビザなどオーストラリアに滞在が可能なビザの取得もお忘れなく!
ちなみに観光や、知人の訪問、出張目的で利用する渡航用のETA(イータス・電子渡航許可)は、ご自身のスマートフォンにアプリをインストールして取得する方法になっています。以前までは旅行会社や航空会社などが代行サービスをしておりましたが、現時点では代行申請ができませんので、ご自身で行っていただくことになります。
App Store から「Australia ETA」と検索して頂くと見つかります。
オーストラリア入国後の流れ

続いて、入国後の流れについてチェックしていきましょう。以前はオーストラリアへの訪問都市、州により規制がずいぶん異なりましたが、現在はある程度入州規制、入州後の流れが足並みがそろってきています。
NSW州(シドニーなど)、またはQLD州(ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズなど)に行く方
- 到着後24時間以内に抗原検査(RAT)を受ける
- 陰性結果が出るまで隔離
RATとは、簡易的な抗原検査のことです。薬局やスーパーマーケットなどで売っている検査キットを使用し、抗原検査をしましょう。結果が陰性であれば、それ以降、検査の必要はありません。
陰性結果が出る前に移動が必要な場合は、タクシーやウーバー、送迎会社などのプライベート送迎を利用し、宿泊地まで向かうことをおすすめします。
他州から24時間以内の乗り継ぎで来る場合、乗り継ぎ地点でRAT検査を受けてください。陰性が出れば、最終目的地に着いた際に検査を受ける必要はありません。
VIC州(メルボルンなど)に行く方
メルボルン到着後24時間以内のRAT検査を強く勧められていますが、必須ではなくなりました!これは隔離の必要もありませんので、到着後自由に行動ができます。
WA州(パースなど)に行く方
こちらも到着後のRAT検査は不要になりました。到着後そのままご自由に行動してください。
その他の州に行く方
到着後のRAT検査が必要な場合と不要な場合があります。念のため、各州の規制・条件をご確認ください。
参考:https://www.australia.gov.au/states
抗原検査の簡易検査キット(RAT)はどこで手に入る?
抗原検査キット(RAT)は、空港や薬局、スーパーマーケットでも購入が可能です。ただ、国際線の空港やタウン等では、場所により営業時間が短縮されていたり、営業していなかったりしている場合があります。到着時間や曜日によっては購入できないケースも多々あるようです。
不安な方は、抗原検査RAT付きの安心パックや、検査キットつき空港送迎などのサービスを検討してみましょう。
オーストラリアでは、一家に1つはRATを常備しているぐらいになりつつあります。RAT検査不要な州も増えてきましたが、万が一滞在中に体調を崩した場合でも、RAT検査キットがあればその場で簡単に検査ができるので安心ですね。
RATで陽性反応が出たらどうすれば良い?
到着後に抗原検査で陽性反応が出てしまった場合は、それぞれの州の保健機関への連絡、またはオンラインでの登録が義務付けられております。
そして、ホテルなど自主隔離できる場所がある方は、そこでの7日間の自主隔離が必要になってきます。
オーストラリアへのフライト情報(2022年5月18日現在)
都市別、航空会社別に、オーストラリアへの就航便を確認していきましょう。
ケアンズ国際空港
7月20日(水)~ ケアンズー成田
7月26日(火)~ ケアンズー関空
それまではシドニーまたはメルボルン経由のフライトで渡航できます。
ブリスベン空港
10月31日(月)~ ブリスベンー羽田
それまではシドニー/メルボルン/シンガポール経由のフライトで渡航できます。
※Virgin Australia ブリスベンー羽田線は、就航未定です。
ゴールドコースト空港
8月2日(火)~ ゴールドコーストー成田
それまではシドニーまたはメルボルン経由のフライトで渡航できます。
シドニー国際空港
NH880 シドニー20:55 羽田05:30(+1)
(~2022年6月29日: 毎週 月・火・木・金・日曜日/2022年7月1日~10月30日: 毎日)
NH879 羽田22:30 シドニー08:55(+1)
(~2022年6月30日: 毎週 日・月・水・木・土曜日/2022年7月1日~10月29日: 毎日)
JL052 シドニー08:15 羽田17:05 (毎週火・木・土曜日)
JL051 羽田19:20 シドニー06:25(+1)(毎週火・木・日曜日)
9月12日(月)~ シドニー羽田
シンガポール航空/タイ航空の経由便でも渡航できます。
メルボルン空港
JL8774メルボルン21:20 成田06:20(+1)
(2022年5月1日~6月18日まで毎週 火・金曜日)
JL8774メルボルン21:20 成田06:20(+1)
(2022年6月19日~6月30日まで毎週 火・土曜日)
JL774メルボルン21:20 成田06:20( + 1)
(2022年7月1日~7月31日まで毎週 火・土曜日)
JL8773成田10:30 メルボルン21:55
(2022年5月1日~6月18日まで毎週 月曜日)
JL8773成田11:30 メルボルン22:55
(2022年5月1日~6月18日まで毎週 木曜日)
JL8773成田20:30 メルボルン07:55 ( +1)
(2022年6月19日~6月30日まで毎週 木・日曜日)
JL773成田20:30 メルボルン07:55 (+ 1)
(2022年7月1日~7月31日まで毎週 木・日曜日)
10月30日(日)~ メルボルンー羽田
シンガポール航空/タイ航空の経由便でも渡航できます。
パース空港
10月30日まで運休予定
シドニーまたはメルボルン経由のフライト、またはシンガポール航空などの経由便で渡航できます。
オーストラリアへの詳細なフライト運行状況はこちらからご確認ください。
参考:HISオーストラリア 豪州→日本フライト状況
SIMカードやWi-Fiについて

万が一、PCR検査を受けることになった場合、陰性証明書がアプリかメール、SMSで届くため、ネット環境を事前に用意しておくことが重要です。WIFIレンタルもしくはSIMカードを購入しておきましょう。SIMカードは空港内で購入できますが、自身で設定を行う必要があります。詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
オーストラリアは隔離なしで入国できる!
ここまでをまとめると、ワクチンを接種していて、デジタル渡航申告を済ませれば、オーストラリアへはコロナ以前同様に隔離なしで自由に滞在できるようになりました。
ゼロコロナからウィズコロナ社会へ舵を切ったオーストラリア政府の動きが現れてきましたね。
ただ、入国に際しての規制や条件は変更されることが本当に多くありますので、旅行の際には必ず政府のウェブサイトをご確認ください。