ゴールドコーストの治安は?事前の対策と滞在中の注意点

オーストラリアの治安は他国に比べると良いといえます。外務省の海外安全ホームページでも現在発表されている危険情報はありません。とはいえ、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロとは言えませんし、旅先の治安や滞在中の注意点を前もって知っておくことは重要です。

今回は、ゴールドコーストの治安と滞在中に気をつけるべき点をまとめました。

ゴールドコーストの治安

サーファーズパラダイス

近未来的な建築が立ち並ぶ反面、オーストラリア屈指のリゾート地でもあるゴールドコースト。サーファーズパラダイスと呼ばれる中心部やリゾートホテルが続く海岸沿いには特に人口が密集し、毎年多くの日本人も訪れています。

ゴールドコーストは取り締まりも厳しく、オーストラリアの中でも比較的安全な地域とされています。女性やファミリー層も安心して旅行できる観光地のひとつと言えるでしょう。

しかし、油断は禁物です。中には気をつけたいエリアや時間帯もあるので、事前にきちんと把握しておきましょう。

ゴールドコーストの危険エリア

サーファーズパラダイス

サーファーズパラダイス

ゴールドコースト1番の人気スポットであるサーファーズパラダイスは、通年多くの観光客で賑わいます。ビーチやショッピングを安全に楽しむにはまず問題ありません。ビーチの置き引きなどに気をつけて行動すれば、基本的に昼間はとても安全です。

しかし、夜間は少し注意が必要です。クラブが多い通りや暗い路地を夜間に一人で行動することは避けましょう。中には執拗に絡んでくる悪質な人や酔っ払いもいます。

特に、毎年11月中旬になると「スクーリーズ」と呼ばれる卒業旅行シーズンが到来し、オーストラリア中の高校生がゴールドコーストを訪れます。親の監視下から離れ、飲酒可能な年齢に達したことに浮かれてハメを外す若者の姿が目立ち、観光客がトラブルに巻き込まれる事件も聞かれます。

もちろん安全対策は行われているものの、自分の身は自分で守る意識を持って行動してください。

シェブロンアイランド

シェブロンアイランドは、サーファーズパラダイスから歩いて行くことができる全長1km弱の小さな島です。中心部には飲食店が密集し、多くの観光客が立ち寄ります。島へ行くためには橋を渡る必要がありますが、ここでは窃盗や暴行など、橋の特徴を利用した悪質な事件も報告されています。なるべく複数人で行動するか、人通りが減る夜間帯を避けて訪れましょう。

ゴールドコースト滞在中の注意点3つ

持ち物に気を配る

ショルダーバッグと麦わら帽子

ゴールドコーストに限らず、海外におけるスリや置き引きなどの窃盗の発生率は、日本に比べてとても高いです。つい日本にいるような感覚で荷物から目を離したり、ズボンのポケットに財布や電話を入れてしまいがちですが、外国にいるという意識を忘れずに行動しましょう。

身の回り品には常に注意を払い、ビーチなどで荷物から離れる際は、必ず誰かに監視を頼みましょう。必要以上の現金を持ち歩くこともあまりおすすめしません。オーストラリアはカード決済が主流のため、現金を多く所持している観光客はスリの標的にされやすいです。

また、レンタカーなどの車上荒らしにも注意が必要です。なるべく人目に触れる場所に駐車し、車内に荷物を置いて行く場合は、車外から見えないように必ずトランクを利用しましょう。

活動範囲や行動時間に気を付ける

サーファーズパラダイスマーケット

日中は賑わいがあっても、夜になると一変して危険エリアと化する場所もあります。人通りの少ない路地や暗い細道、広い公園などは、夜間の犯罪発生率が高くなります。なるべく照明が多い大通りを歩くようにしましょう。

見知らぬ人に話しかけられたり絡まれたりしても、決してついて行くようなことはせず、はっきり断って関わらないようにしましょう。公共交通機関を使って出かける場合は、ホテルに帰るための最終トラムやバスの時刻を調べておくことも重要です。宿泊する施設のスタッフに、周辺の治安情報を予め聞いておくと、更に安心でしょう。

緊急時の対策をする

ゴールドコーストのパトカー

万が一トラブルに巻き込まれたりパスポートを紛失したりした場合、すぐに対応できるように、最寄りの警察や日本領事館の連絡先、クレジットカード会社の問い合わせ先などを予め控えておきましょう。

命に関わる事件や緊急を要する事態が発生した場合においては、000番に通報します。日本の110番に当たる番号で、オーストラリアでは救急・消防・警察を兼ねています。

また、短期の滞在であっても、念のため海外旅行保険に加入しておくことが好ましいです。

海外にいるという意識を忘れずに!

ゴールドコーストの治安は比較的良いので、普通に観光している分には危険な目に遭うことは多くありません。しかし、オーストラリアに限らず、海外旅行はハメを外してしまいがちなので、今回はより安全に滞在するための注意点と対策を紹介しました。始終気を張っていては疲れてしまいますが、せっかくの海外滞在を思い切り楽しむためにも、必要最低限の注意点を守り、楽しく安全に過ごしましょう。