オーストラリア第三の都市であるブリスベンは、都会的な魅力だけでなく、自然豊かなスポットも充実したおすすめの観光地です。ブリスベンには、地元オーストラリア人だけでなく多種多様な人種が住んでおり、日本からの留学生や移住者なども多くいます。今回は、そんなブリスベンでおすすめしたい観光スポットを、現地で暮らすスタッフが厳選してお届けします。
目次
ブリスベンの歩き方
ブリスベンは、クイーンズランド州の州都であり、人口約260万人が住むオーストラリア第三の都市です。ブリスベン川を挟んで、オフィス街の「シティエリア」と、おしゃれなカフェや文化施設が並ぶ「サウスバンクエリア」に分かれています。都会的な雰囲気と豊かな自然の両方が楽しめ、見どころも多くあります。
また、ブリスベンは2032年のオリンピック開催地に決定し、更に注目を浴び始めました。五輪開催に向けた開発も進んでいます。
ブリスベンシティの観光スポット6つ
まずは、シティエリアの観光スポットを見ていきましょう。
クイーンストリート
ブリスベンCBD(中心部)にある歩行者天国。道の真ん中にはバー・レストランが並び、昼休憩や仕事終わりにサクッと1杯やっているオージーを多く見ます。
ストリート沿いには人気の服屋さん、雑貨屋さん、ブランド物のお店やデパートなど様々なお店が並び、ショッピングにはもってこいの通りです。
街の至る所にモニュメントや、月替わりのポップアップショップ・イベントコーナーが設置されているので、何度来ても毎回新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。
路地裏に入ると隠れ家的カフェやバーもあり、自分だけのお気に入り店を見つけられるかも。
クイーンストリートの半ばには、1923年に建てられた、ブリスベンの中で最も歴史あるショッピングアーケード「ブリスベンアーケード」があります。レトロな雰囲気がかわいらしく、日本人の強い味方HISもあります。
アーケード2階の、英国の雰囲気漂う「ROOM WITH ROSES」でハイティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ストーリーブリッジ
遠くから見るもよし、近くから見るもよし、真下から見るもよし、登ってみるもよしなブリスベンシティ第2のアイコン「ストーリーブリッジ」。
ストーリーブリッジは、日替わりで変わる美しいライトアップも有名です。このライトアップは、時事ネタに合わせて色が設定されているのだとか。
このストーリーブリッジを眺めるなら、「イーグルストリート」、「ホワードスミスワーフ」、「ウィルソンアウトルックリザーブ」などがおすすめです。
イーグルストリート
遠くからストーリーブリッジの全体を見渡せます。お洒落な飲食店が並びデートや特別な夜におすすめ。
ホワードスミスワーフ
ストーリーブリッジの真下に位置する、飲食店街。フェロンズブリューワリーのクラフトビールが美味しい。川沿いに 並べられたソファー席がロマンチックです。
ウィルソンアウトルックリザーブ
ストーリーブリッジと同じ高さに位置する公園。橋とシティの景色がどちらも楽しめます。週末でも比較的人が少なく、ゆっくりと過ごせます。ピクニックがおすすめ!
トレジャリーカジノ
歴史的重要文化財に登録されている旧財務省だった建物を利用したカジノ。川沿いに佇む、ヨーロッパ調の歴史を感じる厳かな建物です。
オーストラリアは、お酒に関するルールが厳しくレストランやバーも比較的早く閉まってしまいますが、こちらのカジノは24時間営業なので、夜遅くまだ飲み足りないな~という時はここに駆け込みましょう。
18時以降は、ビーチサンダルでの入店が禁止となります。また、パスポートなどのIDをお忘れなく。なお、大きなカバンは持って入れないので気をつけてください(コインロッカーに預ける必要があります)。
2階にはVIPメンバーしか入れない隠れカジノ部屋も。メンバーカードを作って、レベルアップしていけばコーヒーやホテル宿泊が無料になるそうです。
ブリスベン・シティ・ボタニックガーデン
ブリスベンCBDに隣接する緑豊かな公園。毎週日曜日にはマーケットが開かれています。
熱帯雨林や竹藪、様々な植物があり、街の中にあるとは思えないような、大自然が広がっており、まさに都会のオアシスです。QUT(クイーンズランド工科大学)が隣接されており、無料の美術館や美味しいカフェもあります。
芝生が広がるピクニックエリアや、お子様用のアスレチックエリア、綺麗に整備された遊歩道などもあり、老若男女が楽しめるガーデンです。
ローマ・ストリート・パークランド
ローマストリート駅の真横に位置する大きな公園。BBQ施設やトイレが多く設置され、月に一度ミュージックイベントも開かれるピクニックにもってこいの公園です。
広大な敷地内には、いくつかセクションが分かれており、週末など人の多い時でも人混みの少ないスポットを簡単に見つけられます。公園全体にわたってカラフルな花が咲き誇り、水と緑に囲まれた美しい公園です。駅の真横なのでアクセス抜群!
ここでは、午前8時~午後10時まで外での飲酒が特別に許可されているので、お弁当とワインやビールを持って出かけましょう!お花見気分で外で飲むお酒は格別ですよ。
サウスバンクの観光スポット6つ
続いて、サウスバンクエリアでおすすめの観光スポットをご紹介します。
サウスバンクの人口ビーチ
サウスバンク・パークランドの真ん中に位置する人工ビーチ。最深は1.1~1.8mで、大人も楽しめるプールです。近くに公衆シャワー・更衣室もあり、便利です。
3つのセクションに分かれており、ビーチ気分を楽しみたい方には砂浜のある人工ビーチ、がっつり泳ぎたい方には大きなボートプール、お子様連れの方には小さな噴水などがあるアクアティビティがおすすめです。
お天気の日には、ビーチで日光浴するオージーをよく見かけます。夏になると、無料の水中フィットネス(アクアエアロビクス)が行われますので、体を動かしたい方はぜひ参加してみてください。週末になると、子供連れの家族でにぎわっていて、大人も子供も楽しめる人気スポットです。
サウスバンク・パークランド
観覧車もある川沿いの大きな公園です。人口プール、レインフォレスト、ピクニック広場、ステージ、カフェ・レストランなんでもあります。
川沿いに広がる芝生で、ブリスベンシティを眺めながらピクニックをしたり、毎週金・土・日に行われているクラフトマーケットへ行ってみたり、ブーゲンビリアのピンクの花が美しいグリーントンネルでお散歩を楽しんで、カフェやバーで一杯やるのもいいですね。
オーストラリアでは公共の場(外)での飲酒は禁止されているのですが、こちらのパークの一部広場では飲酒OKなんです!
大人が芝生で酒飲む横で、子供はプレイグラウンドで遊んで…と家族みんなが楽しめる公園です。いろいろな楽しみ方があるので、ブリスベンに来たら一度だけでなく、何度も訪れて欲しい場所です。
ホイール・オブ・ブリスベン
ブリスベンのアイコンでもある大観覧車。ブリスベンの近代的な街並みと、ヒンターランドの美しい自然を一望できる人気の観光スポットです。お昼の景色・夕日が沈んでいく様子・夜の夜景、全てが美しくどの時間に利用しても満足すること間違いなしです。
日本の一般的な観覧車は、1周を時間をかけてゆっくり回りますが、こちらの観覧車は回転が速いです。1回の乗車で10~15分かけて約4周します。おまけに頂上でちょっと止まります。
母の日やバレンタインデーは観覧車内でディナーが楽しめるロマンテックなコースも(営業状況は公式サイトをご確認ください)。
クイーンズランド博物館&美術館
シティから橋を渡ってすぐ右手には、博物館・美術館・図書館が一緒になった大きな施設が見えます。美術館はQueensland Art Gallery(QAG)とGallery of Modern Art(GOMA)の2つがあり、GOMAの方が比較的モダンなアートを多く展示しています。
博物館・美術館は基本的に全て入場無料となっていますので、次の予定まで時間が空いた時や予定のないお休みの日にふらっと足を運んでみるとおもしろい展示に出逢えるかもしれません。過去には、水玉模様でお馴染みの日本人アーティスト草間彌生氏の作品も展示されており、もちろん無料で見ることが出来ました。
施設地下には駐車場が完備されており、1回の入場につき$17/日です。夜間も停めると+$17がかかります。
クイーンズランド・パフォーミング・アーツセンター
QPACとして有名な劇場・シアターです。有名なミュージカルやバレエが頻繁に公開されています。外にはグリーンと呼ばれる野外ステージもあり、毎週金曜日17:30よりジャズやフォーク・ロックなどの無料のミュージックライブを行っています。
こちらも駐車場完備(博物館と同じ料金)。詳しくは公式サイトからご確認ください。
カンガルーポイント
シティの対岸にあり景色が美しく、観光だけでなくウォーキング・ランニングやロッククライミングなどのスポーツをするのにもおすすめの場所です。BBQテーブルがあるので、シティの景色を望みながらピクニックを楽しめます。
まわりにバス停や駅がないので、移動が少し不便ですが、対岸のシティから無料のフェリーが出ているのでそちらを利用すれば簡単に行けます。またパーキングもあるので車で来ても◎
シティビューのカフェやジャズバーはロマンティックでデートにも最適でしょう(Joey’s/BrisbaneJazzClub)。
カンガルーポイントの反対側にはウォーキングコースがあり、初夏になるとジャカランダの花がきれに咲き誇ります。メニューが4つしかない船上レストラン「The Prown Star」や「Medley」など地元民に人気のユニークなお店にも足を運んでみて下さい。
創業150年の歴史あるパイナップルホテルや、ストーリーブリッジの真下にあるストーリーブリッジホテル、クラフトビール醸造所(Sea Legs Brewing Co)などもあり、はしご酒にももってこいの場所です。
ブリスベン郊外の観光スポット3つ
最後に、ブリスベン郊外にあるおすすめスポットをご紹介します。
マウント・クーサ
ブリスベンに来たのなら外せない観光地のひとつ。ブリスベンで一番高い、シティが一望できる山です。晴れた日のお昼もおススメですが、陽が傾き、夜景に変わっていくまでのマジックアワーは、何とも言えない美しさです。
シティまでは車で20分ほどの距離にあります。バスを利用して行く方は、最終バスが4時40分(冬季)/7時(夏季)なのでお気を付けください。Uberで帰るのも一つの手です。
体力に自信のある方は、麓からハイキングして山頂を目指すのもおすすめ。山道は綺麗に舗装されているので登りやすく、緑に囲まれ癒されます。頂上に着いた時の達成感とアイスクリームの美味しさは格別です。
マウントクーサ麓にある、ボタニックガーデン(無料)には日本庭園や大きな温室などがあり、小さなお子様からご年配の方までみんなで楽しめます。
ボタニックガーデン内にあるルックアウトからは、ブリスベンシティが一望でき、屋根付きテーブルもあるのでピクニックやアフタヌーンティーにピッタリです。こちらはマウントクーサ山頂よりも人が少なく穴場の絶景スポットです。
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ
コアラを抱っこしたい方はこちらへ!ギネスにも認定されている世界最古にして最大のコアラ保護施設です。コアラやカンガルーはもちろんディンゴやタスマニアアデビル、ウォンバットなどオーストラリアの可愛い動物たちがたくさんいます。
シティからバスで45分もしくはフェリーで1本で行けます。チケットは事前購入が断然お得です!コアラ抱っこや写真、カンガルーに餌やりなど多くのショーが行われています。コアラやカンガルー、ワラビーに触れ合えて、癒されること間違いなしです。
イート・ストリート・マーケット
ブリスベン、ノースショアに位置する屋台が並ぶフードストリート。週末(金・土16:00~22:00、日16:00~21:00)限定の開催となっており、入場料は$6です。ペットフレンドリーなので愛犬を連れて行くこともできます。
いろんな国の食べ物の屋台が並び、ライブやショーも行われています。ブリスベン川沿いの美しい景色を眺めながら屋台飯とお酒を楽しみましょう!インスタ映えする海外らしいカラフルな写真スポットもたくさんあるので、お気に入りの一枚を撮ってみてください。
シティからは、60の青いバス(シティグライダー)が毎15分ごとに出ているので、それに乗って終点のテナリーフからフェリーに乗り換えるのが一番おすすめの移動手段です。
ブリスベン観光を楽しもう
気候にも恵まれ、多くの観光スポットがあるブリスベン。行きたい場所がある際は、効率的に回れるように計画を立てておくのが重要です。今回ご紹介した観光スポットはもちろん、ショッピングやカフェ巡りにも最適なので、ぜひお気に入りのスポットを見つけてみてくださいね。