オーストラリア10の主要都市をまとめて紹介

日本の20倍以上もの面積をもつ広大なオーストラリアには、一度は訪れるべき魅力的な都市が数多くあります。観光はもちろん、ワーキングホリデーや留学先としても人気を集めているオーストラリアの主な10都市をご紹介します。

シドニー

オペラハウス

シドニーは、オーストラリア大陸東南部に位置するニューサウスウェールズ州の州都であり、南半球を代表する経済の中心地です。人口は500万人を超え、オーストラリア人口の約5分の1がシドニーに住んでいることになります。日本から直行便で9時間30分〜10時間のシドニーは、留学先やワーキングホリデーの定番の行き先です。

ビジネス・ショッピング・観光・学術と、全ての要素が詰まっているのも大都市ならではの魅力でしょう。有名な観光スポットのオペラハウスやハーバーブリッジはもちろん、新旧の建築が混在する街並みも見どころのひとつです。

キャンベラ

キャンベラ

実はあまり知られていないのが、オーストラリアの首都キャンベラです。「キャンベラ」は先住民の言葉で「出会いの場所」を意味します。

キャンベラは、2大都市であるシドニーとメルボルンとの首都争奪戦を背景に、中間地点に作られた計画都市です。国会議事堂や各国大使館が置かれ、政治の中枢を担っています。計画的な街並みや、オーストラリアの歴史に触れることができる博物館などが見どころです。

メルボルン

メルボルン

オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都であるメルボルンは、シドニーに次ぐ第二の都市です。人口は500万人近くに上り、年々増加傾向にあります。海外からの移民も多く、国際色豊かな点が特徴です。

イギリス統治時代の面影を残す落ち着いた街並みを散策するのも、メルボルンの楽しみ方のひとつです。メルボルンから日帰りで楽しめるアクティビティも多く、市内から気軽に行けるポート・フィリップ湾のビーチや、世界最小のペンギンが見られるフィリップ島などがあります。

日本からメルボルンへは直行便で約10時間30分かかります。やはり観光・留学・ワーキングホリデーの定番地になっています。

ブリスベン

ブリスベン

ブリスベンは、大陸の北東部を占めるクイーンズランド州の州都で、オーストラリアで3番目に大きな都市です。年間通して温暖で、快晴が多いことから「サンシャイン・キャピタル」とも呼ばれています。

市内の中心を蛇行するブリスベン川は、カヤックやクルーズなどのアクティビティのほか、川沿いの散策にもおすすめです。歴史的な建築と近代ビルが入り混じる市街地には緑も多く、全体的に落ち着いた雰囲気があります。

ブリスベンは、サンシャインコーストやゴールドコーストなどの有名リゾートへのアクセスの拠点でもあります。多くの移民を受け入れていることから、近年の人口増加率は国内最大といわれています。

ケアンズ

ケアンズ

クイーンズランド州北部にあるケアンズは、人口約15万人の小さな都市ですが、常夏の気候と美しいサンゴ礁の海、そして豊かな熱帯雨林を求めて毎年多くの観光客が訪れます。世界中のダイバーたちを魅了するグレートバリアリーフへの玄関口としても有名です。

海と山との両方の自然を満喫したい人には、ケアンズを拠点に行動するのも良いでしょう。日本からは直行便で約7時間30分で行くことができ、リゾート気分を味わいつつ留学やワーキングホリデーができる都市としても人気です。

ゴールドコースト

ゴールドコースト

オーストラリアが世界に誇るリゾート地の中でも特に有名なのが、ゴールドコーストです。クイーンズランド州東南部に位置し、オーストラリア最大の観光都市になっています。近未来的な建築で整備された街並みには、おしゃれなレストランやショップが数多く並び、リゾート地ならではの雰囲気が楽しめます。

市内からトラムで行くことができるサーファーズ・パラダイスは、サーフィンはもちろん、ショッピングやナイトマーケット、海沿いの散歩など、あらゆるニーズを満たしてくれる、まさに楽園のようなエリアです。

日本から直行便もあり、またクイーンズランド州都のブリスベンから日帰りで訪れることもできます。

アデレード

アデレード

アデレードは、人口約130万人を有する南オーストラリア州の州都です。オーストラリア初の自由植民地として入植が始まり、その後、計画的に都市開発された歴史もあります。現存する碁盤の目状の街路や緑あふれる街並みはほかの大都市とは一味違った魅力にあふれています。

イベントやお祭りが盛んなことも有名で、人種や国籍を超えた多種多様な文化に触れる機会が多くあるのも特徴的です。周囲の自然環境も豊かで、市内からは、そこまで観光地化されていないビーチに気軽に出ることができます。さらに、地中海式気候に属するアデレード周辺はオーストラリアを代表するワインの産地でもあることから、バロッサバレーをはじめ複数のエリアでワイナリーツアーが楽しめます。

パース

パースの街並み

西オーストラリア州の州都はパースです。西オーストラリア州人口の約90%がパースに集中しています。パースの特徴は、やはり南西部ならではの地理を活かした景観です。市内を流れるスワン川、街が一望できるキングスパーク、アクセス良好のビーチ、そしてインド洋に沈む夕陽など、都会の喧騒から離れて穏やかな環境を味わうにはぴったりです。一歩街を出ると、広大な砂漠地帯が広がり、奇岩群で有名なナンバン国立公園をはじめとする各観光スポットに日帰りで足を伸ばすこともできます。

パースは多くの風変わりな自然風景が特徴的で、オーストラリアの中でも異質の存在です。他の都市から離れている分、オーストラリアの魅力がコンパクトに凝縮された隠れた都市ともいえるでしょう。

ダーウィン

ダーウィン

ノーザンテリトリーの最北端に位置する州都ダーウィンは、ティモール海に面した人口は15万人ほどの     都市です。先住民族アボリジナルの割合が比較的高く、地理的に近いアジアからの移民も多く、多民族・多文化が行き交っています。

洗練されつつも熱帯特有の自然いっぱいの街並みは散策しやすく、先住民の文化や歴史が垣間見れるギャラリーや博物館も充実しています。日本からの直行便はありませんが、世界遺産のカカドゥ国立公園やウルル(エアーズロック)に訪れる際に立ち寄ってみるのもおすすめです。

ホバート

ホバート

ホバートは、オーストラリア大陸から南東に240km離れて位置するタスマニア州の州都です。植民地時代からの古い建造物が数多く残り、街の随所にタスマニアの歴史を感じることができます。

州全体の約20%にも及ぶ氷河期から残る原生地域は、世界遺産にも登録されています。手つかずの自然を満喫できるアクティビティや、タスマニアデビルなど希少な動物の観察など、オーストラリア本土とはまた違った魅力を味わうことができるでしょう。豊かな環境の恩恵を受けたタスマニア産グルメも人気の理由のひとつです。

日本からの直行便はありませんが、オーストラリアの各主要都市からホバートまでのフライト時間は約1時間30分〜3時間です。

それぞれの都市の特色を楽しもう

オーストラリアの主要な10の都市について、それぞれの特徴をまとめてきました。その広大な面積から、全ての都市を一度に訪れるのは難しいかもしれませんが、まずは気になる場所に実際に訪れてみてはいかがでしょうか。街の雰囲気や文化を肌で感じ、新しい発見をしていくうちに、お気に入りの都市がきっと見つかるはずです。