メルボルン郊外の観光といえば、絶景で人気の「グレートオーシャンロード」が有名ですが、他にも忘れてはいけない必ず見たい「フィリップ島のペンギンパレード」があります。
南半球に生息する世界最小のフェアリーペンギンたちが、夕暮れの海岸に海で食事を済ませて続々と海から戻ってきます。海岸沿いにある巣に帰ってくる姿はまるでパレードのようなペンギンたち。この珍しい光景を見ようと、国内外合わせて年間350万人が訪れる世界的に有名な観光地になっています。
今回は、ペンギンたちのパレードを見られる人気ツアー「Mr. John なるほど ザ・ペンギンツアー」に参加してきたので体験レポートをお届けします。
目次
ペンギンツアーの夏季と冬季のスケジュール
ペンギンは日没時間に合わせて、海から上がり巣に帰ってきます。時期によって変わる日没時間。ペンギンパレードの見学は、夏季(4月から9月)は20時から21時前後、冬季(10月から3月)は18時から19時前後になります。
Mr. John なるほど ザ・ペンギンツアーの所要時間(目安)
- 夏季(4月から9月)は13:30から23:00頃
- 冬季(10月から3月)は13:30から22:30頃
Mr. John なるほど ザ・ペンギンツアーの夕食時間(目安)
夏季は日没時間が遅くなるためペンギンパレード見学前に夕食場所へ、冬季は日没時間が早くなるためペンギンパレード見学後に夕食場所へ案内されます。
午後:メルボルン市内からフィリップ島へ出発
メルボルン市内のホテルを経由して、片道約1時間半の道のりで、メルボルン市内からペンギンパレードを見学できるフィリップ島(英語:Phillip Island)へ向かいます。
フィリップ島へはメルボルン市内から距離にして約140km。島といっても本土と橋で結ばれているフィリップ島へは、そのまま車でアクセスすることができます。まずは、メルボルン市内を抜けて南へ向かいます。メルボルン市内のビルがよく見えます。
メルボルン市内からフィリップ島への移動中、車中から広大な牧草地にかかる虹も見られました。いいことがありそうです。
ツアー見所1:マルー・コアラ&アニマル・パーク
メルボルン市内を出て、車で走ること1時間。15時過ぎにフィリップ島に行く前に「マルー・コアラ&アニマルパーク(英語:Maru Koala and Animal Park)」に到着。
この日のツアーは、ツアー名にあるMr. Johnことジョンさんに案内してもらいました。この道35年のベテランドライバー兼ガイドのジョンさん。面白いガイディングで笑いあり、クイズありで、ツアーがさらに楽しいものに!やはり、ガイドによってツアーの質も変わることを実感。
パーク内にはコアラをはじめ、ワラビー、ディンゴ、ウォンバット、タスマニアデビル、カンガルーなどオーストラリア固有動物のオールスターが揃っています。
入り口には、ジェラートやパンなどの軽食が食べられるカフェや動物グッズで溢れたお土産販売スペースがあり、その他にもカンガルーの餌も売っています。
ツアー見所2:フィリップ島 チョコレート・ファクトリー
マルー・コアラ&アニマルパークで遊んだ後はフィリップ島へ向かい、16時半頃に「フィリップ・アイランド・チョコレート・ファクトリー(英語:Phillip Island Chocolate Factory)」に到着です。
フィリップ・アイランド・チョコレート・ファクトリーは、フィリップ島にあるチョコレートメーカー「パニーズ社」の工場になります。
パニーズは、190種ものバラエティ豊かなチョコレート製品を取り揃えた上質でおいしいチョコレートメーカーで知られています。
館内にはカフェがあり、チョコレート系スイーツが揃っています。カフェと直売所は入場無料です。工場見学やチョコレートの世界体験は入場料が必要ですが、サンプルを好きなだけ試食できるようです。
ここでは、ホットチョコレートを注文してみました。チョコレート工場で味わう、濃厚なチョコレートの味わいでした。無料でマシュマロもトッピングできます。
ツアー見所3:ペンギンパレード見学
17時過ぎ、フィリップ島のビーチに少し立ち寄った後、メインイベントであるペンギンパレードを見学できるビジターセンターに到着。
まずはビジターセンターに入館します。
ビジターセンターの入り口付近には、前日のデータが発表されています。昨夜は17:48からペンギンが帰ってきて、1,886匹(羽)のペンギンが確認されたようです。今夜は17:50からペンギンが帰ってくると予測時間も発表されています。
ビジターセンターには、チケットブースがあり各種チケットを買うことができます。
フェアリーペンギン(英語:Little Penguin)やペンギンパレードについての説明とシアターがあり、事前に勉強することでペンギンパレード見学をさらに楽しむことができます。
ここにはカフェが2か所あり、簡単な食事を楽しむこともできます。
お土産ショップのスペースも広く、さすがペンギングッズは充実の品揃え。特にペンギンのかわいいぬいぐるみが充実しています。
冬季の見学はかなり寒く、ここでペンギン柄の帽子や手袋を調達するのもいいですね。
かわいい幼児用のペンギンをモチーフにした洋服もあります、これは人気がありそう。大人用にはペンギンのデザインTシャツもあります。
いよいよ、ビジターセンター内の改札口を通ってペンギンパレード見学エリアに入場。ここからは、日没後の撮影は禁止されています。フラッシュを使った写真撮影は、ペンギンの目に悪影響を及ぼすため厳禁となっているので注意が必要です。
ペンギンパレードの見学エリアは3箇所
ペンギンパレードの見学エリアは3箇所に分かれていて、ジェネラル・ビューイング、ペンギンプラス、アンダーグラウンド・ビューイングの3つになります。
ビジターセンターを後にして遊歩道を進みます。
ペンギンパレード見学エリア1:ジェネラル・ビューイング
一般席のジェネラル・ビューイングは、ビーチにある観覧席(2か所)です。ここでペンギンパレードを見学します。よりビーチに近い下段の席が人気です。
ちなみに観覧席以外でもビジターセンターを抜けて、3つのエリアにアクセスする途中でもペンギンが海から巣に戻ってくる小道を見れるほか、ところどころでペンギンの鳴き声を聞いたり、ペンギンを見ることもできます。
ペンギンパレード見学エリア2:ペンギンプラス
ペンギンパレードをより近い場所で見学できるのはペンギンプラス。入場制限があり、この日は300名位までになっていました。そのため、ペンギンプラスのチケットは出来る限り早めの予約をおススメします。今回参加した「Mr. John なるほど ザ・ペンギンツアー」は事前にペンギンプラスも選べます。
ペンギンに近い下段の席や、巣に戻る小道に沿った海に向かって右側の席が人気の場所になります。
ペンギンパレード見学エリア3:アンダーグラウンド・ビューイング
アンダーグラウンド・ビューイングは、世界最小で30cm程のフェアリーペンギンと同じ目線で見学できるので、臨場感が全く違います。入場制限があり、この日は60名位までになっていました。そのため、アンダーグラウンド・ビューイングのチケットの入手はかなり困難になっています。アンダーグラウンド・ビューイングには、海に向かって設置されたカメラのTVモニターがあるので、ペンギンが海から上がってくる状況を確認できます。
写真の左側に行くほど、真正面にペンギンが見れますので、人気の場所になります。
日没後、ペンギンパレードが始まりました。ずっとパレードが続くというより、グループごとに固まって海からどんどん上がって来る感じです。海から上がったあとは、海岸沿いにあるそれぞれの巣へ戻っていきます。
この日は17:40からペンギンが戻ってきて、1,572匹(羽)のペンギンが確認されました。再集合が18:50でしたので、ペンギンパレード見学を1時間以上楽しむことができました。あいにく雨天でしたが、ペンギンは天気に関係なく海から戻って来るそうです。
ペンギンパレード見学の注意点
ペンギンパレード見学は日没後になり、海風もあります。そのため、夏でも寒く、冬はかなり寒くなりますので、しっかりとした防寒対策で参加することをおすすめします。雨天ではポンチョがあると便利です。
フィリップ島で夕食
この日のツアーは冬季でしたので、ペンギンパレード見学の後に夕食です。
フィリップ島にあるレストランへ移動。インパクトのあるコアラが目印。
店内は広く、色々な種類のクラフトビールも楽しめます。ぜひ、地ビールを楽しんでみては?
フィッシュ&チップスをオーダー。シーフードパスタも人気のようです。予算の目安は$20~$35前後。
夕食後はメルボルン市内へ
夕食を終えて一路、メルボルン市内へ。市内のホテルを回り、この日は22時頃にホテルへ戻ってきました。
フィリップ島に生息する野生のペンギンパレード見学ツアーは、他ではなかなか経験できない貴重なツアーになります。メルボルンに来たら、ぜひ思い出に残る体験をしてみてください。
Mr.Johnのペンギンツアー(日本語ガイド/特別席プランあり)
南半球に生息する世界最小30cmほどのリトル・ペンギン。フィリップ島の海岸部一帯がペンギン保護区となっており、間近にペンギンが見れる貴重なスポットを訪れます。
186.20
所用時間:9時間30分
こちらのパークには、珍しい白いカンガルーの姉妹がいます。せっかくなので売店で餌を買って、カンガルーの餌やり体験。その際は、写真も忘れずに。