持っていくべき変換プラグと変圧器は?オーストラリアのコンセント事情

オーストラリアへ旅行の際、日本の電化製品を持ち込んでそのまま使えるのかどうか、気になりますよね。結論から言うと、変換プラグは必須、変圧器はいらないことが多いけれど、場合によっては必要です。この記事では、オーストラリアのコンセント事情を詳しく解説します。

「変換プラグ」と「変圧器」の違い

そもそも「変換プラグ」や「変圧器」って何?という人もいるでしょう。似ているような言葉ですが、役割が全く違うので旅行準備の際は注意が必要です。

変換プラグ(変換アダプター)とは

変換プラグ
Iタイプの変換プラグ

普段何気なく使っている電化製品。海外によく行く人は知っていると思いますが、実は国によってコンセントの形状が異なります。日本の電源プラグを海外のコンセントに差し込めるようにするためのものが「変換プラグ(変換アダプター)」です。変換プラグは家電量販店や百円ショップ、空港の売店などでも購入することができます。

変圧器とは

変圧器
変圧器

変換プラグと混合しやすいものに「変圧器」があります。

日本と海外では、コンセント形状だけでなく、電圧や周波数も異なります。日本の電圧は100V、周波数は50〜60Hzで、日本で販売している電化製品は基本的に日本の電圧に合わせて作られています。海外の電圧に対応していない日本の電化製品をそのまま使うと故障の原因になってしまう可能性があるので、それを防ぐために電化製品の電圧を合わせる「変圧器」が必要となるのです。

オーストラリアのコンセント形状は「Oタイプ・Iタイプ」

二本の縦の穴が空いている日本のコンセントは規格上「Aタイプ」といわれます。これに対し、オーストラリアのコンセントはハの字に穴がある「Oタイプ」、もしくはハの字の間にもう1つ穴があいている三つ穴の「Iタイプ」が使われています。そのため、日本の電化製品を使用する際は「Oタイプ」もしくは「Iタイプ」に対応した変換プラグが必要です。

オーストラリアのコンセントはスイッチ付きが一般的

オーストラリアのコンセントはスイッチが一緒に付いているものが一般的です。スイッチをオンにしないと電気が流れないのでご注意ください。

オーストラリアで「コンセント」と言っても通じない?

余談ですが、英語で「コンセント」と言っても海外では通じません。国によって呼び名が違うのですが、オーストラリアではコンセントの差し込み口ことを「Power Point(パワーポイント)」と言います。カフェなどで充電できる場所がないか店員さんに聞きたいときは「Do you have a power point that I can use?」などと言えば良いでしょう。

ちなみに、差し込む方の電源プラグはそのまま「Plug(プラグ)」で通じます。充電器は「Charger(チャージャー)」です。

オーストラリアの電圧と変圧器

オーストラリアの電圧は220~230V、周波数は50Hzです。日本の電化製品をオーストラリアで使う際には、事前にその製品がオーストラリアの電圧に対応しているか確認しましょう。

日本で販売されているスマートフォンやタブレット、ノートパソコンの電源や説明書を見てみると、大抵の場合「INPUT 100-240V」と表記されてます。この場合は変圧器なしで使用できます。

変圧器が必要なのはこんなもの

オーストラリアで変圧器が必要と想定される電化製品は、ドライヤーやヘアアイロン、ゲーム機や炊飯機などです。

ドライヤーやヘアアイロン

日本のドライヤーやヘアアイロンは海外対応されていないことが多いです。

オーストラリアの一般的なホテルではドライヤーが常備されていますし、部屋に常備されていない場合も受付で貸し出してくれることが多いですが、どうしても日本のドライヤーやヘアアイロンを持ち込みたい場合は、変圧器を購入・持参する必要があります。

なお、ドライヤーは使用電力量が大きく変圧器が対応しきれないこともあるので、家電量販店に売っている海外対応(100V-240V使用可能)ドライヤーの購入を検討しても良いかもしれません。

炊飯器やケトル

長期の滞在でどうしても炊飯器などの家電を持ち込む際も、変圧器が必要になることがあります。対応電圧とワット数を確認して、必要な変圧器と共にオーストラリアに持ち込みましょう。

日本の家電を海外で使うときは「ダウントランス」の変圧器を

変圧器には、電圧を下げる『ダウントランス』と、逆に電圧を上げる『アップトランス』の2種類があります。230Vに対応していない電化製品をオーストラリアで利用する場合、オーストラリアの230Vを100Vまで下げる『ダウントランス』の変圧器が必要です。

また、変圧器購入の際は使用電力量(ワット数)にも気をつけましょう。持参する電化製品の中には、ドライヤーのように1000ワット前後のものもあれば、パソコンなどの50ワット前後のものもあります。その差はとても大きいため、変圧器が必要な場合は必要なワット数も確認した上で購入しましょう。

変圧器が必要なものは現地調達がおすすめ

変圧器が必要な電化製品は基本的に現地での調達がおすすめです。なぜなら、変圧器は3000〜5000円ほどと日本で買うと値段もやや高く、変圧器自体の重量もまあまああるので荷物になってしまうからです。

長期滞在で必要な家電は、オーストラリア現地で調達可能なものがほとんどですから、旅行準備の際によく検討してみてください。

オーストラリアで快適に過ごすために

オーストラリアに行く際は、OタイプもしくはIタイプの変換プラグを忘れずに。また、オーストラリアの電圧に対応していない電化製品はなるべく現地調達を推奨しますが、どうしても持ち込む場合は対応電圧を確認の上、変圧器を持参しましょう。事前準備をしっかりし、オーストラリアでの快適な滞在を過ごしてくださいね。

荷造り
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ABOUT US
RICOライター
コーヒーと旅と音楽をこよなく愛するライター。2012年にオーストラリア・シドニーに渡り、2016年にマッコーリー大学経済学部を卒業。現地で大手日系通信会社と日系商社に勤務の後、2019年に日本へ帰国し外資系IT企業で広報職に就く。7年の海外生活と正規留学で培った英語学習方法や海外転職、オーストラリア現地情報等に加え、アウトドア・スポーツ・音楽などの趣味に関する記事も幅広く執筆しています。