ブリスベン沖合に浮かぶモートン島は、エメラルド色の海と白い砂のコントラストが息をのむほど美しい離島です。そんなモートン島で絶対に外せない特別な体験といえば、沈没船シュノーケリング!島のすぐそばに15隻もの沈没船が眠っており、ダイバーやシュノーケラーに愛される人気スポットとなっています。色とりどりのサンゴや魚たちに囲まれる時間は、日帰りクルーズとは思えないほどの満足感。今回は、2025年登場の最新クルーズ船で巡る、モートン島沈没船ツアーの様子を詳しくレポートします!
ゴールドコーストからも日帰りOK!モートン島とは?

モートン島(Moreton Island)は、ブリスベンからフェリーで約75分の距離にある、自然豊かな離島です。ゴールドコーストからも日帰りでアクセスできるため、オーストラリア・クイーンズランド州を訪れるなら絶対に見逃せない観光スポットの一つです。
モートン島の驚くべきポイントは、「世界で3番目に大きな砂の島」であること。島のほぼ全域が国立公園に指定されており、手つかずの美しい自然がそのまま残っています。 真っ白な砂浜と透明度抜群のエメラルド色の海が織りなすコントラストは、まさに「The 海外リゾート」という絶景です。
クルーズ船からは、野生のカメやイルカ、ジュゴンなどに高確率で遭遇することができます。冬のシーズン(6月〜10月頃)には、迫力満点のクジラが見られることも!
モートン島の最大の見どころは、沖合に沈められた15隻の沈没船、今ではそこがカラフルなサンゴや魚たちが集まる「天然の水族館」となっています。 沈没船のすぐ横を泳ぎ、船体に触れそうなほどの距離感でシュノーケリングを楽しめるのは、世界中探してもここモートン島ならではの特別な体験です。
ブリスベン港までの移動を考えるとゴールドコースト市内またはブリスベン市内からの送迎、食事、アクティビティが含まれた1日ツアーへの参加がおすすめです。
出発前の準備
モートン島の日帰りツアーを快適に楽しむためには、事前の準備がとても重要です。実際に参加してわかった服装と持ち物をまとめました。
水着は「出発前」に着ておくのが鉄則!
船内には専用の更衣室がありません。お手洗いで着替えることもできますが、航行中は揺れるため、ホテルを出る前に水着を中に着ておくのが最もスムーズです。
行き帰りのスタイルは、水着の上にTシャツ、短パン、ビーチサンダル。羽織りものは必須です。船内はエアコンが効いており、航行中のデッキは風がかなり強いため、長袖のパーカーなどがあると安心です。
ロッカーなし!バッグは「椅子に置く」想定で
船内にロッカーはないため、荷物は自分の座席に置くことになります。貴重品は高価なものは持たず、必要最低限にしましょう。
シュノーケリング後は床が濡れることもあるので、荷物は「椅子の上に置ける量」にまとめ、撥水性のあるリュックやビーチバッグで行くのが正解です。
バッグの中身チェックリスト
| ビーチタオル | 泳いだ後に必須 |
| 羽織りもの(長袖パーカー等) | 船内の冷房や航行中の風対策に。 |
| 日焼け止め・サングラス | オーストラリアの紫外線は非常に強力です |
| 水筒 | 船内のウォーターサーバーで給水できるので便利です |
| 小さな防水バッグ(ドライバッグ) | スマホや貴重品を入れてシュノーケリングボートへ持ち込む用 |
| 水中カメラ | 沈没船と魚の絶景を撮るなら必須! |
| 酔い止め | 船酔いが心配な方は、乗船30分前に飲んでおきましょう |
| ビニール袋 | 濡れた水着を入れるために |
| クレジットカード1枚 | |
| 現金20ドル程度 | 船内で酔い止めや飲み物を買う用 |
| パスポートのコピー(スマホ保存でもOK) | 船内でアルコールを購入する際の年齢確認に使います |
| 髪ゴム | 髪が長い人はマスクへの浸水防止&絡まり対策に |
| バンドエイド | もしもの切り傷に備えて |
ゴールドコーストからブリスベン港へ

朝7時30分、サーファーズパラダイス指定のホテルエントランス前で送迎バスを待ちます。バスが来たら、ドライバーに名前を告げて乗車。1時間ほどでブリスベン港へ到着しました。
港でのチェックインと「ウェットスーツ」レンタル


バスを降りると「SEE MORETON」と記載されたテントが見えるので、テントでチェックインをします。
名前を伝えると、名刺サイズのカードを渡されます。左上に書かれた「個人番号」は、シュノーケリング後の人数確認で使う大事な番号なので、しっかり覚えておきましょう。

次に無料ウェットスーツを借ります。スタッフがサイズを合わせてくれるので安心です。日焼け防止や浮力の確保、怪我の保護にもなるので、着用を強くおすすめします!
2025年就航!クルーズ船「SEE MORETON」が快適すぎる

チェックインを終えたら、ついにクルーズ船へ乗船です。2025年に造られたばかりの船内は、オシャレで驚くほど快適でした。



1階:冷房完備のテーブル席。
2階:広々としたソファ席。屋根があるので、日焼けを避けつつゆったり過ごしたい方に最適です。
3階:開放感あふれるスカイデッキ。海と空の絶景を360度楽しめます。
お手洗いは1階、2階に各2つ(計4個)あります。広めの作りで着替えもできます。ただ、航行中は船が揺れますし、狭い空間にいると酔いやすくなるため、早めに済ませるのがおすすめです。
嬉しいモーニングティー(朝食)タイム
乗船してすぐ、1階でビュッフェスタイルのモーニングティーが提供されます。


メニュー:マフィン、新鮮なフルーツ、コーヒー、紅茶、お水など。
船酔い対策も万全に
スピードアップすると多少の揺れを感じることも。酔い止めは効き始めるまでに30分ほどがかかるので、チェックイン時までに飲んでおくのがベストです。もし忘れてしまっても、船内のスタッフから4ドル(2個入り)で購入できるので、早めに相談しましょう。(料金は2025年12月現在)
片道75分の長い乗船ですが、これだけ船内が充実していると移動時間もあっという間です。
アクティビティ前の準備
クルーズ船でモートン島に近づくと、アクティビティに向けた準備が始まります。スケジュールやチームに分かれての準備を詳しくお伝えします。


当日は参加人数に合わせてチーム分けが行われます。私たちは「グリーンチーム」になり、緑のリストバンドを装着して準備開始。そして自分専用のマスクとシュノーケルが配られます。
次に担当ガイドから、当日の流れと安全講習の案内があります。この日は、ランチから始まって自由時間、シュノーケリング、最後はマリンディスカバリーの順で進みます。このスケジュールは、その日の状況に合わせてベストな順番に組まれるため、当日のお楽しみとなります。
3種類のハンドシグナルについて
安全に関する「3種類のハンドシグナル」を教わります。海では声が届かないため、この合図はしっかり覚えておきましょう!

片手で円を描くように指を頭に乗せる:OK!(大丈夫なとき)

片手をグーにして上にまっすぐ伸ばす:助けが必要(急ぎではないではないがもう泳げなくて迎えがほしい等)

片手で両手を左右に大きく振る:緊急事態(すぐに助けて!)
髪の長い方は必見!水中を快適に楽しむためのヘアセット術
ロングヘアの方は、耳上の高さで1つまたは2つに結び、さらに三つ編みでまとめるのがおすすめです。こうすることで、マスクのストラップの邪魔にならず、水中での髪の絡まりや視界不良も防げます。装着時は、浸水の原因になるため髪の毛(特に前髪)を挟み込まないように注意しましょう。水中で着け直すのは大変なので、水に入る前の入念なチェックが快適に楽しむための秘訣です。
豪華ビュッフェランチと贅沢な自由時間


シュノーケリングの前に、船内でのランチタイム。地元産のエビ、チキン、パスタ、新鮮なサラダなど、日帰りとは思えないほど豪華なビュッフェに大満足!

ランチの後の自由時間は、沈没船から少し離れた穏やかなエリアで過ごします。アクティブに泳いで海を満喫するのも、船内でゆったりと寛ぐのも自由。エメラルドの海を眺めながら、心ゆくまでリラックスした時間を過ごせます。


無料で SUP(サップ)を貸し出しており、透明な海の上を散歩できます。私たちはビーチまで泳いで向かいました。貸切状態の白い砂浜で、エメラルド色の海を眺める時間はまさに至福のひとときです。
ついに!沈没船シュノーケリング


午後、いよいよ小さなシュノーケリング専用ボートに乗り換えて、15隻の沈没船(タンガルーマ・レックス)が眠るポイントへ向かいます。ウェットスーツを利用する方は、あらかじめ着用した状態でボートに乗り込みます。


シュノーケリングボートには荷物置き場がなく、自分の座るベンチへ直に置くことになります。足元や座面は海水で濡れやすいため、防水バッグがおすすめ。またビーチで過ごすために必要なものは、あらかじめバッグにまとめて持参しましょう。
怪我防止の手袋とフィンを受け取る



水中では皮膚が柔らかくなるため、船体に触れても大丈夫なよう手袋を着用します。スタッフがサイズを合わせてくれたフィンと、必要に応じてライフジャケットや浮き具を借りて、いざ海へ!
沈没船はすごかった



沈没船にびっしりと根付いたサンゴ、その周りをおびただしい数のカラフルな魚が泳いでいます。

沈没船のすぐ横を泳ぐのはドキドキしますが、他では絶対に味わえない光景です。
魚の餌付け体験


スタッフから餌をもらってまくと、目の前が魚で埋め尽くされるほどの大群に!さらに、運良くひょっこり現れた野生のカメにも遭遇でき、船内は大興奮でした。
ビーチでのリラックスタイム


シュノーケリング後はそのままボートでビーチへ。無料のパラソルを借りて、サラサラの砂の上でお昼寝。この時のために、水筒とタオルをボートに持ち込んでおくのが正解でした。

ツアーの締めくくりはマリンディスカバリー
アクティビティを終えた後も、クルーズ船での楽しみはまだ続きます。島を離れる前に「マリンディスカバリー」の時間が始まります。船の上から、カメ、イルカ、ジュゴンなどの海洋生物を探しにいくワクワクのひとときです。野生の動物相手なので見られない日もありますが、海を眺めながら「何かに会えるかも」と探す時間もまた、このツアーの醍醐味です。
至福のカクテルタイム


ブリスベン港へ向かう帰路は、3階のバーエリアがおすすめ。ビールやカクテルなど種類豊富なアルコール類を購入できます(カード払いOK)。
お酒を飲む方は、年齢確認のためにパスポートのコピーや写真を用意しておくとスムーズです。 アクティビティの心地よい疲れを感じながら、オレンジ色に染まり始めた海風を浴びて飲むビールは、まさに「最高」の一言でした。
18時過ぎにゴールドコーストへ帰着

ブリスベン港に到着後は、再び送迎バスに乗ってゴールドコーストへ。バスは「ゴールドコースト」と「ブリスベン市内」方面に分かれているため、乗車前に必ず行き先をチェックして、正しいバスに乗り込みましょう。
朝集合した場所と同じ場所に18時過ぎに到着しました。1日中遊び尽くしましたが、送迎付きなので移動中にゆっくり休めるのが嬉しいポイントです。
モートン島日帰りは「沈没船」が最高の思い出になる
エメラルド色の海、真っ白な砂浜、そして沈没船が作り出す幻想的な水中世界。モートン島の日帰りツアーは、期待を遥かに上回る満足度でした。特に「沈没船シュノーケリング」は、魚の多さと船との距離感の近さに、大人でも思わず時間を忘れて夢中になってしまうはず。ぜひブリスベンやゴールドコースト滞在中に、モートン島へ足を伸ばしてみてください。
モートン島 沈船シュノーケリングクルーズ(英語ツアー)
沈没船周辺でシュノーケリングをしながら色鮮やかな熱帯魚や珊瑚の世界をお楽しみいただけます。船上でのランチの後の自由時間では、SUPや海水浴や砂丘に登ってみたりと、ご自由にお楽しみください。
299
所用時間:11時間
aQuAsオリジナルグッズ
サステナブルなオリジナルグッズを販売開始。オーストラリアらしくコアラやクオッカのイラスト付き!素材にこだわったトートバッグやポーチ、MiiRのワイド・マウスボトルは保温・保冷力が抜群で使いやすいです。
15
所用時間:
















ウォーターサーバーは乗船中ずっと利用できるので、持参した水筒に給水もOKです。