オーストラリア最東端「バイロンベイ」観光 5つの見どころ

バイロンべイ

海に囲まれたオーストラリアには、美しいビーチをもつリゾート地がたくさんあります。そのなかでも最近、人気急上昇しているのが「バイロンベイ」です。写真映えするスポットとしてSNSで話題になり、日本人観光客も多く訪れているスポットです。今回は、果てしなく続く白浜のビーチに、お洒落なカフェや雑貨屋さん巡りと、さまざまな楽しみ方ができる観光地バイロンベイの魅力に迫ります。

バイロンベイはどんな街?

バイロンベイのカフェ

バイロンベイは、ニューサウスウェールズ州にあるオーストラリア最東端の港町です。バイロンベイは、シドニーやメルボルンなどの大都市とは対照的に美しいビーチが広がるのどかな街です。もともとは、美しい海を求めて世界中からサーファーやミュージシャン、芸術家などが集まってできたヒッピータウンでした。自由を愛するアーティストらがこの地に住み着き、手作りのお店や、自然派志向のカフェを続々とオープンさせて、今ではお洒落な街として発展しています。美しいビーチでまったりと過ごし、喉が渇いたら、お洒落なカフェやレストランで一休みと、あくせくせず、ゆったりと過ごせるのがバイロンベイの大きな魅力です。

近年では、セレブに人気のバカンス先としても知られています。オーストラリア出身の人気俳優クリス・ヘムズワースが、生活の拠点をロサンゼルスからバイロンベイに移し、自身のSNSでその様子を紹介してから、人気に火がつきました。バイロンベイのゆったりとした生活スタイルと美しいビーチは、多くの人を魅了してやまないようです。ビーチを歩いていたら有名人とすれ違うなんてこともあるかもしれません。

バイロンベイへのアクセス方法

ゴールドコーストからバイロンベイ行きのバス

日本からバイロンベイへの直行便はありません。日本からアクセスする場合は、直行便のあるゴールドコーストまで行き、そこからバスや車でバイロンベイへ行きましょう。

最も近い有名都市ゴールドコーストからバイロンベイまでは、車で約1時間30分ほどで到着します。旅程が1週間程あれば、ブリスベン、ゴールドコースト、バイロンベイの3都市周遊も可能ですよ。

バイロンベイの気候とベストシーズンは?

バイロンベイの街並み

バイロンベイは、亜熱帯気候に属し、1年を通して穏やかな気候ですが、四季があります。南半球なので、日本とは季節が逆になり,ますが、12月から2月が夏で、平均気温は21度から28度、6月から8月が冬で平均気温は15度から21度位。冬の間は朝晩が涼しく、寒い時は10度を下回ることもあるので、防寒用の上着があると安心です。

ビーチが有名なバイロンベイですので、ベストシーズンは夏としたいところですが、9月から10月の春の時期を挙げる人が多いようです。春先は、晴れの日が多く、気温も20度前後とポカポカ暖かい気候で観光には最適な気候です。夏はマリンスポーツやビーチに最適ですが、気温が40度まで上がる日もあったり、雨の日もやや増える傾向にあるのでご注意ください。

バイロンベイでの過ごし方3つ

遠浅で美しいビーチを満喫

ビーチでのんびり過ごす人

オーストラリア一美しいビーチをもつともいわれるバイロンベイ。ふかふかの砂に透き通った海はもちろんのこと、海水浴とサーフィンの両方を楽しめるビーチが多いのも特徴です。お気に入りのビーチを見つけて、何もしない贅沢な時間を過ごすのがバイロンベイ流です。

サーフィン、シュノーケリング、ヨガで体を動かす

Students practicing yoga at Bamboo Yoga School, Byron Bay / Destination NSW

バイロンベイは海に囲まれた街ですので、マリンスポーツが盛んです。特に、バイロンベイの海は良質な波が来るため、サーフィン人口が非常に多いです。毎日数多くのサーフィン教室が開催されており、サーフィンを始めてみたい方にも絶好の機会となるでしょう。

その他、透明度の高い海で、シュノーケリングやダイビングも楽しめます。もちろん個人でも体験できますが、英語に不慣れな人などは安心してマリンスポーツが楽しめるオプショナルツアーに参加しても良いでしょう。

さらにバイロンベイではヨガ教室も数多く開催されています。ロハスな生活にヨガは欠かせない存在ですよね。ヒッピー文化とのつながりが深いバイロンベイでは、昔からヨガが取り入れられてきました。オーストラリア最古のヨガスクールとされる「バイロンヨガセンター」もあり、世界中から生徒が訪れるそうです。バイロンベイに来たら、是非、本場のヨガを体験してみてはいかがでしょうか。

お洒落なカフェ、レストラン巡りを楽しむ

バイロンベイは、ヒッピーやアーティストが築いた独特な文化が根付いており、カフェやレストランもお洒落で個性的なお店が多いです。自然を愛し、環境を大切にするヒッピー思想から、自然食品やオーガニックフードを使用したカフェやレストランが人気で、どこにしようか迷ってしまうほど沢山あります。カフェをはしごして、お気に入りのお店を探してみて下さいね。

バイロンベイの見どころ&観光スポット5選

1. ケープ・バイロン・ライトハウス

Cape Byron Lighthouse sitting on Australia’s most easterly point, Byron Bay / Destination NSW

バイロンベイを象徴する景色が広がる場所「ケープ・バイロン・ライトハウス」。100年以上前からバイロンベイを照らし続ける灯台で、毎日多くの観光客が訪れます。バイロンベイの街から灯台までは約3.5kmあり、徒歩では約45分かかります。少し距離がありますが、美しいビーチを横目に散歩がてら徒歩でいくのも良い運動になるでしょう。徒歩で向かう場合は、途中階段を上るアップダウンがあるので、ビーチサンダルではなくスニーカーを履いていった方が良さそうです。

高台からは、透き通った海にバイロンベイの湾の形がよく見える感動必至の絶景が広がります。季節によっては、ザトウクジラやマンタ、イルカの群れを観察することができます。灯台の横にはポストがあり、ここからハガキを贈ると、灯台柄の消印が押されるそうです。ご当地のポストカードを買って自分宛に送れば、帰国してから旅の良い思い出になることでしょう。

2. バイロンベイのビーチ

バイロンベイのビーチ

バイロンベイに来たら、ビーチに行かないのはもったいない!ビーチタウンと呼ばれるバイロンベイには、数多くの美しいビーチがあります。どのビーチも、広々とした砂浜が広がり、街の中心地からのアクセスも良好です。海水浴にサーフィン、シュノーケリングとさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。バイロンベイに来たらぜひ行きたい代表的なビーチは次の3つです。

メインビーチ

バイロンベイの中心部から最も近く、約3kmに渡って続く「メインビーチ」。街を背にして、左手方向にはベロンギルビーチ、右手方向にはクラークスビーチが広がります。街の中心部から徒歩3分という立地の良さから、毎日たくさんの人がメインビーチに集まってきます。お気に入りのオーガニックカフェでスナックやランチをテイクアウトして、海辺で食べるのも良いでしょう。

メインビーチは西側に面しているので、美しいサンセットも有名です。太陽が地平線に沈むときに周囲をオレンジ色に染める幻想的な光景は、思わず言葉を失ってしまうほどの美しさがあります。夕方になると、ミュージシャンたちがやってきて音楽も聞こえてくるので、ムード満点です。

ベロンギルビーチ

ベロンギルビーチは、バイロンベイの中心部の北に位置し、メインビーチの駐車場端から約2.5kmあまり砂浜が続く、広々としたビーチです。メインビーチより人が少なく、犬OK(犬にリードを付けなくてもよい)、ヌードになってもOKと自由度の高いビーチと言えます。周囲にはクラブやバーもあり、夜にはお酒が楽しめます。

ビーチの南端には、レックというサーフポイントがあります。その名通り、レック(難破船)が沈んでいて、船の一部が海に突き出ています。地元サーファーには絶大な人気を誇るサーフ・スポットです。

タロウビーチ

約6.5kmの砂浜が続くタロウビーチは、アラクウォール国立公園内に位置する美しいビーチです。灯台に上ると、南方向にこのビーチが見えます。バイロンベイの中心地から約3.2km離れており、移動手段はバスや車、または歩くのが苦でなければ徒歩で行っても良いでしょう。

賑やかなメインビーチとは対照的に、タロウビーチは静かで人もまばら。野生のカンガルーやワラビーが遊びに来ることもあります。波の音だけ聞いて、静かに過ごしたい人にはおススメの場所です。

タロウビーチは、海水浴、サーフィン、フィッシング、バードウォッチングなどさまざまな楽しみ方ができることもあって、地元の人に人気があります。ただし、ビーチには監視員もいないことも多いので、遊泳する場合は注意が必要です。天候や波の状態は常に確認するようにして下さい。

特に夏の間(12月から2月)は駐車場が満車になりがちなので、レンタカーで行く人は、朝早めに向かった方が良さそうです。また、周辺に現代的なお店はほとんどありません。お水や軽食など必要なものは持参するようにしましょう。

3. バイロンベイの街をブラブラ散策

バイロンベイの街はとても小さく、信号機がありません。街ブラを楽しむにはちょうど良い大きさでしょう。メイン通りのジョンソンストリート沿いには、洋服や雑貨屋、お土産屋などがひしめき合っています。個人経営のお店が多く、どこもカラフルでお洒落な雰囲気を楽しめます。

ジョンソンストリートと交差するベイストリートや、フレッチャーストリート沿いにも、カフェやレストランなどのお店が集中しています。ユニークな壁画や看板などフォトジェニックなスポットも多いので、ゆっくり街を歩きながら自分だけの素敵な場所を探してみましょう。

4. ファーマーズマーケット

People shopping at the Byron Bay Markets, Byron Bay. / Destination NSW

バイロンベイでは、毎週さまざまなマーケットが開催されています。そのなかでも規模が大きく有名なのが、毎月第一日曜日に開催される「バイロンマーケット」です。手作りの洋服やアクセサリー、オーガニック野菜や自然食品を使ったスイーツの露店が所狭しと出店しています。その数なんと360店舗以上。お祭りのような雰囲気で、歩いているだけでも幸せな気分になれる場所です。運よく旅行日程が当たれば、是非足を運んでみて下さいね。

5. リアルヒッピータウン ニンビン

Couple enjoying a day of shopping for arts & crafts and local produce at Nimbin Markets. / Destination NSW

バイロンベイから西に約70km、車で約1時間程の山奥に、ニンビンという小さな町があります。ニンビンは、本物のヒッピーが集まってコミュニティーを形成し、ひとつの町になった場所です。町全体にヒッピー文化が根付いており、カラフルで独特な雰囲気が漂います。ニンビンに一歩足を踏み入れれば、異世界に迷い込んだ感覚を味わえることでしょう。町全体はとても小さいので、ゆっくり歩いても約1時間から2時間ほどですべてのエリアを周ることができます。

ニンビンのお店はとにかく個性的で、見ているだけでも楽しいです。ヒッビーファッションの洋服屋、アクセサリー店、雑貨屋さんをはしごしていると、あっという間に時間が過ぎるでしょう。

町には、ヒッビーがこよなく愛する自然食品系のジューススタンドやカフェもあります。他にも、ニンビンはマリファナの町としても有名な存在です。ヘンプを使ったバーガー、スムージーや、アイスクリームなどが売られています。町を歩いていると、マリファナを買わないかと声をかけてくる人がいるようですが、オーストラリアではマリファナは違法(医療用大麻は除く)なので、所持が見つかると罰せられます。雰囲気に流されて、手を出さないように気を付けて下さい。

ご当地グルメ「シーフードケバブ」もおすすめ

シーフードケバブ

バイロンベイで有名なご当地グルメに「シーフードケバブ」があります。一般的に、ケバブは羊肉や牛肉の入ったピタサンドですが、オーガニックフードの聖地バイロンベイでは、お肉の代わりにシーフードを使ったものが人気です。有名店としては、ジョンソンストリート沿いにある「Bay Kebabs」があります。大量のエビにアボガド、トマトやレタスに絶品ソースのかかったケバブは、一度食べたら病みつきになること間違いなしです。

お洒落なビーチタウン「バイロンベイ」でゆったりとした休日を

バイロンベイは、ビーチだけでなく、カフェ巡りや買い物など、さまざまな楽しみ方のできる魅力的な観光地です。ゴールドコーストなどから日帰りでも楽しめますが、時間に余裕のある人は、ぜひ数日滞在してゆっくりバイロンベイ観光を満喫してみてください。

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ABOUT US
ちてら
国内保険会社に14年勤務後、好きなことを仕事にするをモットーに翻訳家に転向。ニュース記事の翻訳がきっかけとなり、大好きなゴシップ系海外ニュースを担当するライターに。以後、趣味の旅行や、海外を紹介する記事などを手掛けつつ、翻訳者・ライターとしてマルチな活躍を夢見て、日々奮闘中。