オーストラリアの日差しから肌を守る!紫外線対策は万全に

強い日差し

オーストラリア滞在中で特に注意したいことのひとつに、紫外線対策が挙げられます。オーストラリアは、上空で紫外線を吸収する作用を持つオゾン層が薄いとも言われ、基本的に日本よりも日差しが強いとされています。オーストラリアの紫外線量はどのぐらいなのか、またオーストラリア旅行に行く際の日焼け・UV対策の基本について確認していきましょう。

オーストラリアで紫外線対策は必須

プールの淵に置かれたサングラス

オーストラリアでは、3人に2人が70歳までに皮膚がんになるという調査結果もあるほどで、年間を通して政府が積極的に紫外線対策を呼びかけています。

オーストラリア気象局は、紫外線が人体に及ぼす影響を指標化した「UVインデックス」をウェブサイトや天気番組で毎日予報しています。UVインデックスは、WHO(世界保健機関)によって以下の5段階に分けられます。数値が高くなればなるほど日差しが強くなり、人体への危険が高まるとされています。

【参考】UVインデックスの見方

  • 1-2:弱い(安心して過ごせます)
  • 3-5:中度(日中は出来るだけ日陰を利用しよう)
  • 6-7:強い(日中は出来るだけ日陰を利用しよう)
  • 8-10:非常に強い(日中の外出は出来るだけ控えよう)
  • 11以上:極端に強い(日中の外出は出来るだけ控えよう)

WHOによると、UVインデックスが8以上の場合は日中の外出はできるだけ控え、外出する際は必ず長袖シャツや日焼け止め、帽子などで対策を取ることを推奨しています。

紫外線の量は地域によって差がある

エアーズロック
エアーズロックは年間を通して日差しが強いので注意

オーストラリアは広大な土地を持つため、実は地域によって紫外線の量に大きな差があります。

例えば、世界の主要都市の年間UVインデックスを見てみると、オーストラリアの北部に位置するダーウィンは年間を通して数値がとても高いことがわかります。オーストラリアの冬にあたる6月でもUVインデックス8とかなりの紫外線量です。また、夏季の間はUVインデックスが最高段階の11を超える月が続き、日本と比べてかなり日差しが強いといえるでしょう。

一方、実はシドニーと東京との間にはあまり差がありません。シドニーは12月頃が夏のピークですが、シドニーの夏季における最大UVインデックスは10、一方、東京の7月におけるUVインデックスも10です。逆に、冬季をみると、どちらの都市も最低UVインデックスが2であることがわかります。季節ごとのUVインデックスのピークは、ほぼ同じといえるでしょう。

このように、オーストラリアの中でも、地域や季節によって紫外線の量に差があるということを覚えておく必要があります。まずは、訪れる先の気候の特色を事前にきちんと把握しておきましょう。

空に向けて両手を広げている女性

オーストラリア滞在中にするべき5つの紫外線対策

オーストラリアのビーチ

紫外線は目には見えませんが、肌を露出すればするほど人体に被害を及ぼすことは確かです。オーストラリアを訪れたからには、美しいビーチや壮大な自然を思い切り楽しみたいという気持ちもありますが、後になって手遅れにならないように、肌を日差しから守る対策はきちんとしておきましょう。

1. 日焼け止めクリーム

オーストラリア政府はウェブサイト上で、SPF30以上の日焼け止めクリームを2時間ごとに塗り直すことを推奨しています。SPFとは、紫外線を防御する効果の度合いを表します。数値が高ければ高いほど紫外線を防ぐ効果も高まります。しかし、行動している間に汗をかいたりして日焼け止めが落ちてしまうこともあるため、こまめに塗り直すことが重要です。

日焼け止めクリームは、街中のスーパーやコンビニで手に入れることができます。屋外での活動時間やアクティビティに合わせて選べるように、様々なSPF数値の日焼け止めクリームが売られています。ただし、同じSPFの日焼け止めクリームでも種類や特徴もさまざまで、外国の製品だと肌質に合わないということもあります。その場合は、普段から使い慣れているものを日本から準備して持ち込むのもいいでしょう。また、屋内にいるときや曇りの日でも、紫外線は少なからず肌に届いています。滞在中は、天気や場所に関わらず、日焼け止めクリームをこまめに塗る癖をつけておきたいところですね。

2. 帽子・サングラス

外出の際、帽子・サングラスは必需アイテムです。オーストラリアでは、子供の頃から屋外ではサングラスを着用する習慣があります。「帽子を被らなければ外で遊ばせてはいけない」といった暗黙のルールもあるほどです。

日中にトレッキングをしたりビーチで過ごしたりする場合は、太陽に当たる時間が特に長くなるので、帽子とサングラスは必ず持っていくようにしましょう。意外と忘れがちになるのが、耳や首の後ろの防御です。日焼け止めクリームをまんべんなく塗った上で、首の後ろを覆うことができる帽子や、大きめのサングラスなどを着用するのも、オーストラリアの日差しから大切な肌を守るための対策のひとつです。

3. UVカット素材の衣服

気温が高い時期、屋内や車内では基本的に冷房が効いていますが、紫外線はガラスを通って侵入してきます。そんな時に、すぐに羽織れる薄手の上着があると、日差しが肌に当たるのを防ぐことができるのでとても便利です。できれば、UVカット効果のある素材を選びましょう。日焼け止めクリームと合わせて使えば、効果はさらに上がります。

4. 日陰で過ごす

太陽が出ていると、つい屋外で日光浴をしながらピクニックを楽しんだり、テラス席で外の空気を吸いながら過ごしたりしたくなるものです。しかし、日中の太陽の高度が最も高くなる時間帯は、同時に紫外線の量が特に多くなる時間帯でもあります。あまりにも長い間太陽の下に居続けると、日焼けだけでなく、熱中症になるおそれもあります。過度に日差しが強い日は、屋外でのアクティビティを極力避け、なるべく日陰で過ごし、直接日差しを浴びないようにしましょう。

5. 紫外線情報のチェック

出かける前にその日の天気と紫外線情報を確認する習慣をつけましょう。「今日は曇り気味だから紫外線も少ないだろう」というような勝手な判断はせず、天気予報や新聞をチェックして前述のUVインデックス予報をしっかり把握しておきましょう。テレビの天気番組のほか、新聞の天気予報欄、気象局のウェブサイト、携帯アプリなど、さまざまな方法で詳しい紫外線情報を調べることができます。紫外線の量が多くなるという予報がある日は、不必要な外出を避け、なるべく屋内で過ごすようにしましょう。

将来の肌のためにも入念な対策を

海外旅行中は、訪れたい場所や計画しているアクティビティなど、楽しいことが先走りし、身の回りへの注意を怠ってしまいがちです。「今は休暇中だから大丈夫」と気持ちが大きくなることもあるかもしれません。しかし、滞在中とその後の健康を考慮することも、とても大切です。紫外線は自身の身体に直接被害を与え得る危険がある、ということを心にしっかり留めておく必要があります。ちょっとした準備や対策をするだけで、オーストラリア滞在がさらに楽しく健全なものになると思って、紫外線の脅威に対する対策をとり、しっかり実践しましょう。

荷造り
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