この記事では、オーストラリアに旅行や留学、ワーキングホリデーで訪れる人が、どれくらいの目安でお金を持っていけば良いのか紹介します。昨今の物価上昇や人件費の高騰、不動産バブルの影響で物価が高いと有名なオーストラリアですが、どのような物やサービスが高いのでしょうか。逆に安いものはあるのでしょうか。早速見ていきましょう。
目次
オーストラリアの物価は本当に高い?
2025年2月現在とCovid-19前の2019年10月時点の物価を比較してみましょう。
2019年時点の調査によると、オーストラリアのひとり暮らしの一ヶ月の生活費は2,835ドル(日本円で約20万円)でした。
2025年になると、一ヶ月の生活費は4,018ドル(日本円で約38.5万円)まで上昇しています。(出典:NUMBEO / シドニー郊外)
2019年10月時点の豪ドルは1ドル72円、2025年2月現在は96円のため、日本円計算をすると倍近くの支出額になってしまいます。日本の総務省統計局の単身世帯の支出金額は約18万円のため、日本と比較すると物価がより高く感じられるかもしれません。
オーストラリアで物価が高いサービスや地域がある原因としては、
- 国土が大きいが人口が少ないため
- 人件費が高いため
- 都市部の急激な人口増加
の3つが主な要因として挙げられていましたが、Covid-19後は以下が重なりました。
- 世界的な供給網の混乱
- 燃料費の高騰
- 国内経済の回復による需要増、等々
地域ごとで物価が変わる?物価が高い都市

オーストラリアには6つの州と特別地域があります。
州の中でも都市部と地方部で物価は異なりますが、中でも観光地として有名なシドニーや、メルボルン、ゴールドコーストは比較的高い傾向にあります。シドニーの生活費は、最も安い都市といわれるアデレードの生活費より30%近く高いと言われています。
さらに、ヨガやオーガニックフードの聖地として急速に人気が出てきているバイロンベイや、宿泊施設など生活圏が制限されているウルル(エアーズロック)でも物価は上昇しています。
また、物流コストがかかるダーウィンのような地方都市や、本土ではない上にリゾート地であるハミルトン島やタスマニア等もサービス費用や宿泊費用が割高になってしまうでしょう。
短期間の旅行ならまだしも、留学やワーキングホリデーなどで長期滞在を検討している方は、各都市の物価状況も一度調べてみると良いかもしれません。
旅行者必読!サービスや品物別の物価
ここからは、実際の商品やサービスの価格を調査し、現地の物価がどの程度なのかをご紹介していきます。
食料品の物価

オーストラリアでの日用食品の物価の一例を、オーストラリア最大のスーパーマーケットチェーン「ウールワース」のページより参照してご紹介します。
野菜や果物は日本と比べてあまり変わらないか、季節によっては日本よりも安く購入できます。単品だと高いため、長期の滞在であれば、まとめ買いをして節約することができます。
アイテム | 豪ドル | 日本円 |
---|---|---|
卵 (12個入り) | 7ドル 5.70ドル | 504円 547円 |
牛乳 (1L) | 1.3ドル 1.55ドル | 94円 149円 |
米 (1kg) | 4ドル 3ドル | 288円 288円 |
牛肉 (1kg) | 20ドル 25ドル | 1,440円 2,400円 |
スーパーで飲料を購入する場合は、下記を参考にしてみてください。オーストラリアの水道水は飲めますが、ゴールドコースト・ブリスベンやアデレードなどは硬水になるため、気になる人はペットボトルのお水の購入をおすすめします。
アイテム | 豪ドル | 日本円 |
---|---|---|
水 (600ml) | 2.15ドル 1.25ドル | 155円 120円 |
コーラ (600ml) | 3.7ドル 4.25ドル | 267円 408円 |
オレンジジュース (600ml) | 2.85ドル 3.80ドル | 205円 365円 |
旅行中にちょっとした食料を調達したい場合を想定すると…
アイテム | 豪ドル | 日本円 |
---|---|---|
バナナ 1kg | 3.9ドル 4.5ドル | 280円 432円 |
オレオ 100g | 1.13ドル 2.19ドル | 81円 210円 |
ティムタム 200g | 3.65ドル 6ドル | 262円 576円 |
「ティムタム」は、日本の輸入雑貨店でもみかけるオーストラリア発のチョコレートクッキーで、現地のスーパーマーケットでは、日本では見かけないユニークなフレーバーが多数揃います。
こうしてみると、日用品の値段は物によっては日本より安いものもあり、日本で購入する時とそんなに変わりがないようにも感じますね。
外食の物価

オーストラリアで外食をする場合は、人件費の影響により日本より高い傾向があります。
下記はカフェやレストランで食事をした場合の参考価格です。
コーヒー一杯(フラットホワイト) | 4.8ドル〜 |
スターバックスのフラペチーノ | 7.2ドル〜 |
ビッグマックセットのMサイズ | 13.1ドル〜 |
カフェでの食事 | 20ドル〜 |
レストランでの食事(中級) | 50ドル〜 |
お土産等の物価

次にお土産等の物価を紹介します。
オーストラリア発で有名なブランドといえば「ジュリーク」「イソップ」「アグブーツ」でしょうか。
これらは世界的にも知名度があり観光客にも人気です。以前は日本で買うより少し安く購入できましたが、最近は日本でもほぼ変わらない値段で購入ができます。
ジュリークのハンドクリーム 40ml | 34ドル |
イソップのボディバーム 120ml | 47ドル |
日用品の物価

長期滞在の場合は、日用品も必須でしょう。日本より少し高い傾向にあるため、旅行等の際は日本から持っていく事をお勧めします。
オーストラリアのホテルは、日本と異なり歯ブラシや歯磨き粉などのアメニティが揃っていない場所が多くあるため気をつけましょう。
パンテーンのシャンプー375ml | 10ドル〜 |
ユニクロTシャツ | 20ドル〜 |
歯磨き粉 90g | 2ドル〜 |
ホテルなどの滞在費

オーストラリア全体で不動産価格は上昇傾向にあり、その影響を受けて家賃は日本に比べてかなり高いです。
旅行や出張等の短期の宿泊であれば、日本とあまり変わりません。スクールホリデーシーズンは観光地のホテルは高騰するため、早めにホテルの予約手配をすることをおすすめします。スクールホリデーシーズンを外せば、「Stay 3 Pay 2」といった3泊しても2泊分の料金だけといったスペシャル料金を提供するホテルもあります。
ホステル | 一泊45ドル〜 |
ホテル(中級) | 一泊180ドル〜 |
ホテル(高級) | 一泊290ドル〜 |
長期の滞在となるとホテルやホステルではなく、現地の一般家庭に滞在できる「ホームステイ」、複数人と同じ家にすむ「シェアハウス」、シェアハウスの中でも自分の部屋をもつことができる「オウンルーム」、また1つの家を自分だけのために使う事が出来る「ひとり暮らし」などの選択肢があります。
ホームステイでは食費や光熱費が含まれているため、少し節約はできますが、生活リズムやホストファミリーとの相性もあり、引越しをする人もいます。
シェアハウスでの家賃には光熱費も含まれているところが多いですが、別途支払いが必要な場合もあるため、入居前に必ず確認しましょう。
家賃の目安は下記の通りです。
ホームステイ(食事なし) | 週460ドル〜 |
ホームステイ(1日2食付き) | 週530ドル〜 |
シェアハウスのオウンルーム | 週290ドル〜 |
ひとり暮らし | 週520ドル〜 |
オーストラリアでは、日本と異なり提示されている家賃が一週間毎なので注意しましょう。
どの都市でもCBDと呼ばれる中心地や都市部の家賃は高く、地方に行けば家賃は低くなりますが交通費や移動費がかかります。郊外に住む場合は、最寄りの駅やバス停、運行時間や頻度も確認することをおすすめします。
娯楽・観光・アクティビティ等のサービス費

先にもご紹介した通り、オーストラリアで高いのは人件費のため、ツアーなどのアクティビティ費用は日本より少し高く感じるかもしれません。
例えば、娯楽を例に紹介すると
映画 | 25ドル〜 |
レンタカー1日 | 124ドル〜 |
ガソリン 1L | 1.7ドル〜 |
主要な観光地でのツアーは下記のような値段です。
エアーズロック日本語ツアー(ウルル) | 199ドル〜 |
シドニー日本語半日観光ツアー(シドニー) | 110ドル〜 |
グレートバリアリーフ・クルーズツアー(ケアンズ) | 264ドル〜 |
現地ツアーは広大なオーストラリアを効率良く満喫することができるため、滞在時間が限られている人はツアーに参加することをおすすめします。
嗜好品の物価

日本を離れて生活していても、自分へのご褒美はなかなかやめられないものです。オーストラリアではタバコやコーヒー、お酒などの嗜好品は高い傾向にあるため、日本でまとめて買っていくか、現地で時々楽しむと良いでしょう。
タバコ1箱 | 50ドル〜 |
コーヒー | 4.8ドル〜 |
ビール | 8ドル〜 |
ボトルワイン | 20ドル〜 |
カクテル1杯 | 20ドル〜 |
タバコを日本から持ち込む際は数に制限があるので注意しましょう。制限数を超える量を持ち込もうとして、空港の税関で発覚するケースが増えています。
旅行に必要な予算はどれくらい?
上記を踏まえて旅行に必要な予算を計算してみましょう。
ホステルや現地スーパーを利用するバックパッカー旅なら「一泊45ドル〜+航空券+アクティビティ代」、中級以上のホテル滞在にレストランでの食事を利用するような、少し豪華な旅なら「一泊180ドル〜+航空券+アクティビティ代」が目安となりそうです。
バックパックの旅 | 費用 |
---|---|
宿泊代(1泊 / ホステル) | 45ドル〜 |
飛行機代(往復・LCC利用) | 800ドル〜 |
1日の食費(現地スーパーで調達) | 25ドル〜 |
アクティビティ・ツアー等 | 100ドル〜 |
少し豪華な旅 | 費用 |
---|---|
ホテル代(1泊1部屋) | 180ドル〜 |
飛行機代(往復) | 1,000ドル〜 |
1日の食費(現地レストラン等を利用) | 130ドル〜 |
アクティビティ・ツアー等 | 200ドル〜 |
オーストラリアの最低賃金

オーストラリアの最低賃金は24.10豪ドル(日本円で約2,313円)で、日本の最低賃金1,055円(全国平均)と比べるとなんと2倍以上の金額です。週38時間働けば、4週間で3,663.60ドル(約35万円)のお給料がもらえる計算になります。
日本人がオーストラリアで働く場合、ビザの労働条件や英語力によって職種や雇用形態が変わってきます。雇用形態は正社員・パートタイム・カジュアルの3種類があり、それぞれに税金や年金の待遇も異なります。
オーストラリアの生活費の目安
上記を踏まえてオーストラリアの生活費をまとめると、大体一ヶ月2,610ドル、日本円で約25万円程でした。冒頭の調査結果よりはかなり少ない計算ですね。
月毎の費用内訳 | 費用 |
---|---|
食費 | 400ドル〜 |
日用品・雑費 | 200ドル〜 |
交通費 | 220ドル〜 |
娯楽費 | 400ドル〜 |
滞在費(シェアハウスの場合) | 1,350ドル〜 |
通信費 | 40ドル〜 |
合計 | 2,610ドル〜 |
ただ、住む都市や地域、自分の生活スタイルによってこれ以上必要な場合も、この金額以下で生活できる場合もあります。
自分にあった生活費の計算するのに便利なサイトもあるので、こちらも参考にしてみてください。
オーストラリアでの節約のコツ
海外にいるとついついお金を使い過ぎてしまう人は多いでしょう。留学やワーキングホリデーでオーストラリアに長期滞在する予定の人は、次の3つのポイントを押さえて節約を心がけてみてはいかがでしょうか。
- 食事は自炊を心がける
- スーパーの半額セール等を利用する
- 外食の際はクーポンサイトを利用する
食事は自炊を心がける
オーストラリアでは外食がとにかく高額ですが、野菜や肉等の生鮮食品はそこまで高くありません。自炊をすることで生活費を大きく節約することが可能です。
スーパーの半額セールを利用する
オーストラリアのスーパーでは、毎週のように半額セールを行っています。保存ができる冷凍食品やシャンプーやトイレットペーパーなどの日用品は、半額セールの時にまとめ買いしたりすると、生活費を節約できるでしょう。旅行などではあまり恩恵を受ける事は出来ませんが、長期滞在する予定の方はなるべくまとめ買いするよう心がけてみましょう。
外食の際はクーポンサイトを利用する
クーポンサイトを利用すると通常料金より半額以上お得に食べられる場合があります。また、お得に食べられる日替わりメニューやハッピーアワーを提供しているパブやカジュアルダイニングもたくさんあります。
ちなみに外食をする際、オーストラリアでは食べきれなかったお料理を持ち帰ることは一般的です。食べきれなかった場合は、持ち帰り用のボックスと袋を店員さんに尋ねましょう。
オーストラリアの物価は日本より少し高いぐらい
オーストラリアの物価は、物品やサービス毎、また住む都市や地域によってかなり変わります。
旅行等の短期滞在なら一泊約45ドル(ホステル等の安い旅の場合)から、留学やワーキングホリデーなどの生活費は一ヶ月約2,610ドルを目安に日本から持っていきましょう。
日本よりも物価は少し高く感じますが、オーストラリアならではの雄大な自然やアクティビティを思う存分楽しめるよう、自分にあった予算計画を立てて旅行や生活を楽しんでくださいね。