オーストラリアの中でもダイナミックな自然を満喫できるケアンズとゴールドコーストは、国内外の多くの観光客が訪れる2大リゾート地です。
しかし、初めてのオーストラリア旅行で訪れるなら、ケアンズとゴールドコーストどっちに行ったらいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ケアンズとゴールドコーストへの行き方、飛行時間、気候、市内観光などの基本情報や観光スポットついて徹底比較していきます。ぜひ旅行先選びの参考にしてみてください。
目次
ケアンズとゴールドコーストの基本情報を比較
ケアンズとゴールドコーストは、ともにオーストラリアのクイーンズランド州に位置する都市です。まず、それぞれの基本情報について比べてみましょう。
日本からの行き方と飛行時間
ケアンズ、ゴールドコーストともに日本から直行便で行くことができます。ただし、ゴールドコーストへの直行便は成田のみで、関西方面からは乗り継ぎが必要です。
いずれも日本を夜出発して現地に次の日の朝に到着する夜行便となっており、飛行時間はケアンズの方が短めです。飛行機が苦手な方や、できるだけ飛行時間は短い方がいいという方は、ケアンズがおすすめです。
ケアンズ直行便
航空会社:ジェットスター
- 東京(成田)~ケアンズ所要時間:約7時間30分
- 大阪(関空)~ケアンズ所要時間:約7時間15分
ゴールドコースト直行便
航空会社:ジェットスター
- 東京(成田)~ゴールドコースト所要時間:約9時間
※2020年3月時点の情報です。詳細については航空会社のフライトスケジュールを参照してください。
日本との時差
ケアンズもゴールドコーストもともに同じ時刻を使っています。
両都市の属しているクイーンズランド州と日本との時差は+1時間です。日本が午前10時の時には現地は午前11時となります。サマータイムはありません。
天気や気温・気候
ケアンズもゴールドコーストも温暖で過ごしやすく、ほぼ1年中が観光シーズンと言えるほど天候に恵まれています。
ケアンズはオーストラリアの北東、クイーンズランド州の北部にあります。熱帯性気候で、雨季は夏の12~4月頃、乾季は冬の4~10月頃となりますが、冬でも最低気温が17度ほどあり、日中は半袖で過ごすことができます。また、雨季は気温・湿度ともに高くなりますが、一日中雨が降り続けるのではなく、スコールのような雨が頻繁に降ります。
クイーンズランド州の南にあるゴールドコーストは亜熱帯性気候で、晴天率が非常に高いエリアです。冬にあたる6~8月でも平均最高気温は20度以上、平均最低気温は10度と、快適に過ごすことができます。
それぞれの季節で見どころも異なるので一概には言えませんが、天候で考えるとすれば、4〜10月ごろなら雨も少なく快適に過ごせるケアンズ、11月〜3月なら夏真っ盛りのゴールドコーストというところでしょうか。
観光条件
どちらも人気のリゾート地ですが、雰囲気がやや異なります。のんびり落ち着いた雰囲気を楽しみたいならケアンズ、ショッピングやグルメも楽しみたいアクティブ派の人はゴールドコーストがおすすめです。
コロニアル調の建物が並ぶケアンズ市内は、1〜2時間程度歩けば回れるほどコンパクトなつくりとなっています。ケアンズはグレート・バリア・リーフの玄関口でもあり、フェリーでのアクセスも良いので、離島に足を伸ばすのも良いでしょう。またケアンズ郊外には、太古の熱帯雨林やキュランダ村など、歴史や文化を感じるスポットも多くあります。
一方、砂浜の美しいビーチが南北約70kmにわたって続くゴールドコーストは、海岸沿いに高層ビル、ホテル、ショップが立ち並び、都会的な雰囲気も持ち合わせています。サーファーズパラダイスを中心に、ショッピングにグルメ、ビーチ、テーマパークなど、リゾート気分を満喫できます。
ケアンズとゴールドコーストの観光スポットを比較
ケアンズとゴールドコーストの観光スポットについて、目的別にさらに詳しく比べてみましょう。
自然を楽しむなら?
ケアンズとゴールドコースト、どちらもおすすめですが、海と森それぞれの世界遺産が楽しめるケアンズに軍配があがるかもしれません。
ケアンズには世界最大のサンゴ礁である「グレート・バリア・リーフ」と、世界最古の熱帯雨林である「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」という2つの世界遺産があります。
900以上の島があるグレート・バリア・リーフでは、美しいサンゴ礁やエメラルドグリーンの海をシュノーケリングや体験ダイビングで観察したり、熱帯魚や海ガメなどの生物に出会ったりすることができます。
熱帯雨林へは、100年以上前から走っているクラシックなキュランダ高原列車で行くことができます。列車の終点には熱帯雨林に囲まれたキュランダ村があり、原住民のアボリジナルアートや手作りアクセサリーの露天が並ぶマーケットが名物となっています。
ゴールドコースト注目の自然スポットは、「カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリ」と「ラミントン国立公園」、「スプリングブルック国立公園」などです。
カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリでは、コアラを抱っこしたり、餌付け体験や動物たちとの触れ合いが楽しめます。
世界最大の亜熱帯雨林保護区であるラミントン国立公園には、トレッキングコースが整備され、約3億年~1億年前の古代植物や、様々な野鳥・野生動物に出会うことができます。
スプリングブルック国立公園は、夜のツアーがおすすめ。オーストラリアとニュージーランドにしか生息しない貴重な土ボタルを鑑賞できる洞窟があり、神秘的な世界を存分に体験できるでしょう。
マリンスポーツをするなら?
どのようなアクティビティをしたいかによって変わります。
ダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティを満喫したいなら、ケアンズから出発するツアーで、グリーン島、ハミルトン島、フィッツロイ島など、グレート・バリア・リーフの島々を訪れましょう。美しいサンゴ礁の海を堪能できるはずです。
サーフィンやボディボードを楽しみたいなら、良い波が来るゴールドコーストがおすすめです。気軽にビーチでのんびりしたいという人も、白い砂浜が長く続くゴールドコーストの方が楽しめるかもしれません。
その他、フィッシングやジェットボート、パラセイリングなどのアクティビティはどちらの地域でも体験することが可能です。
子ども連れで楽しめるのは?
ゴールドコーストには、大きなショッピングセンターやテーマパーク、ウォーターパークなど、子ども連れでも楽しめるスポットが数多くあります。それぞれの観光スポットへのアクセスも比較的容易なうえ、キッズフレンドリーなホテルも複数あり、家族揃って楽しむ場所としては最適でしょう。
一方ケアンズも、日本語ガイド付きのツアーが豊富で子ども向け施設も複数あります。ゴールドコーストに比べ飛行時間がやや短い点も、小さな子どもを連れたファミリーには嬉しいポイントです。
どちらにもそれぞれ良さがありますが、観光のしやすさと子ども向けのアクティビティの豊富さを考えると、ゴールドコーストの方がやや優勢です。
2都市周遊も気軽にできる
ケアンズとゴールドコースト、どちらも魅力的な街なので、なかなか選ぶのが難しいところですよね。あえて選ぶとすれば、思いっきり自然を満喫したいという方はケアンズ、自然だけでなく、ショッピングやナイトライフなど都会的なところも楽しみたいという方はゴールドコーストをおすすめします。
また、旅行スケジュールに余裕があるなら、2都市を楽しむという方法も。ケアンズとゴールドコースト間は国内線でわずか2時間ほどで行けるので、両方に行ってみるというのも楽しいかもしれませんね。